第Ⅰ部で自己及び親密な人々との関係に焦点を当て、第Ⅱ・Ⅲ部では視野を徐々に広げ、集団・社会・文化における人々との関わりを論考。最新の研究成果を盛り込みつつ、日常の具体的かつ興味深いトピックをもとに分かりやすく説述した好著。(2006年10月刊行)
1部 わたしから親密な人へ
1 わたし(自己)とは何か―他者との関わりの観点から見た自己
1-1 「わたし」とは何か?-心理学における「自己」
1-2 「わたし」を知るための他者との関わり
1-3 自己と適応
1-4 「まわり」から「わたし」を捉えること
2 わたしが他者を見る時、他者と関わる時
2-1 わたしは他者をどのように見ているのかー他者を見る時の手がかりとは
2-2 世界をバラ色にするのは誰?-自己と他者への信念や期待が対人関係に及ぼす影響
2-3 自己と他者への信念や期待はどうして簡単には変化しないのか
2-4 わたしの思い込みがもしかしたら社会や世界を作りだしている?
3 親密な関係の光と影
3-1 親密な関係とはどのような関係か
3-2 親密な関係が築かれてから終るまで
3-3 親密な関係のもつ光
3-4 親密な関係に潜む影
3-5 光あふれる関係のための条件
2部 親密な人から社会へ
4 他者に思いを伝える、他者の思いを感じ取る―対人コミュニケーション
4-1 対人コミュニケーションとは何か?
4-2 非言語的コミュニケーション
4-3 日常のコミュニケーション
4-4 うまくコミュニケーションをとるために
4-5 コミュニケーションで困った時に
5 他者に見せるわたし 5-1 自己呈示とはなにか?
5-2 自尊心のための自己呈示
5-3 親密な他者に対する自己呈示―親密になると自己呈示をしなくなるのか?
5-4 自己呈示の社会的意味
6 集団に所属することと他者とのつながり
6-1 集団に所属すること
6-2 他者とのつながり
6-3 翻弄される存在としての自覚
3部 社会や文化の中で生きるわたし
7 社会とつながるわたし―キャリア選択に関する問題
7-1 キャリア選択の心理―これまでとこれから
7-2 キャリアに対する自己効力
7-3 キャリアに対する結果期待
7-4 キャリア選択のダイナミズム
7-5 変化を受容れながら歩む―社会と自分の接点を求めて
8 社会のなかの落とし穴―苦情・クレーム行動と悪質商法
8-1 苦情・クレーム行動の背景
8-2 「悪質商法」の背景
8-3 「説得」と「承諾」のメカニズム―なぜ人は騙されるのか
8-4 クレームのすすめと悪質商法対策―わたしたちに何ができるか
9 わたしの文化を越えて―文化と心の関わり
9-1 わたしの心と文化
9-2 文化的自己観―対人関係とわたし
9-3 わたしの文化の「当たり前」とほかの文化の「当たり前」
9-4 文化のなかに生きるわたしたち