哲学に多少なりとも関心を抱き始めた人が必ず一度は気にかけたにちがいない題材を取り上げながら、メタ数学の定理・生成文法・直感・モデルなどへの素朴な疑問を言語哲学・科学哲学の領域で論考する。
<第1部 言 語>第1章 レーヴェンハイム・スコーレムの定理と内在的実在論1.レーヴェンハイム・スコーレムの定理 2.スコーレムのパラドクス 3.パトナムの内在的実在論第2章 生成意味論の残したもの1.その後の「中国語の部屋」 2.意味論とモデル論 3.統語論と意味論第3章 「チョムスキー・クワイン論争」とは何だったのか?1.生得的仮説 2.言語学の身分 3.文法と論理第4章 可能世界意味論からモンタギュー文法へ1.歴史的端緒 2.条件文の分析 3.モデル論からのアプローチ 4.モンタギュー文法第5章 隠喩論の足跡1.代替説と比較説 2.相互作用説第6章 隠喩とイメージ1.隠喩の相互作用説とイメージ 2.認知意味論からの考察 3.認知心理学のイメージ論争 4.脳神経科学より見たイメージ生成<第2部 科学の基礎>第1章 モデルとは何か?1.タルスキのモデル論 2.三つの科学的モデル 3.「数学的モデル」ヘの疑問とモデルの階層性 4.モデル論と科学的モデル第2章 数学的直感1.知覚と「直観」―マディの議論 2.知覚と「直観」―パーソンズの議論 3.回帰関数としての直観―生成文法第3章 傾向性について1.端緒―カルナップと科学理論 2.二人の継承者―グッドマンとクワイン 3.傾向性と因果―ライルによる展開 4.傾向性と条件文<第3部 心理学の哲学>第1章 信念の病理1.問題の端緒 2.非合理性について 3.意志薄弱 4.自己欺瞞第2章 感情・認知・自己欺瞞1.ヒューム感情論の構図 2.感情と認知 3.感情と自己欺瞞