第一部では比較宗教哲学の学的樹立を既存の諸学を検討しながら提示し、その方法論的・課題的観点から、第二部では仏教思想を浄土教そして浄土宗教学へと具体的に考察する。峰島比較宗教哲学を総合的かつ重厚に味わうことのできる構成となっている。巻末には著者の略歴と約四五〇にのぼる著作・論文・書評等の一覧を収録。(2013年9月刊行)
第一部 比較宗教哲学最終講義 比較思想の可能性と現実性 学問と生/比較と学問/比較し総論・比較思想学・比較思想学会/比較文明・比較文化・比較思想・比較哲学・比較宗教/現実性・可能性・必然性「間」の思想 「間」としての人間存在/「間」の思想/学問の「間」的性格/宗教哲学の「間」的性格宗教哲学とは何か 宗教とは何か/哲学とは何か/宗教哲学の位置づけ―宗教と哲学の「間」/宗教哲学の成立/宗教哲学とは何か〔比較宗教哲学から見た〕自力と他力 自力と他力の現象学/浄土教における自力と他力哲学から宗教へ、宗教から哲学へ 哲学から宗教へ/宗教から哲学へ比較宗教哲学へ 第二部 仏教思想西洋思想と大乗仏教 視座のとり方/カントと大乗仏教/ヘーゲルと大乗仏教/ブラッドリと大乗仏教/ヤスパースと大乗仏教①―般的考察/ヤスパースと大乗仏教②―諸思想と対比して/結び浄土教とキリスト教―方法論的視座より浄土教の思想史的定位 浄土教の定位①―真理のeinfach性/浄土教の定位②―絶対と相対/浄土教の思想史的定位―マクロ的とミクロ的〔浄土思想から見た〕自力と他力 自と他/自力と他力の原構造/自力と他力浄土教思想研究の方法論に寄せて―フィロロジーとフィロソフィー法然浄土教思想研究の方法に寄せて―方法論論議の二、三善導―法然における至誠心について 至誠心と内外相応/至誠心と懺悔心/「懺悔道としての哲学」に寄せて法然における決定往生の思想と構造 いまだ見えざるものへの信仰/法然における決定往生/決定往生と自力・他力法然から親鸞へ―他力思想の展相 選択本願と選択称名/「しかるに」の転換法然から親鸞へ、親鸞から法然へ鎮西教学と浄土教の論理―「徹選択」と「浄土宗名目問答」をめぐって良忠教学と浄土教の論理 はじめに/諸種の表現とその論理/結び了誉聖冏における随自顕宗の論理について―『教相十八通』を中心として