「大衆化」に根をもつ社会問題が深刻の度を増す現代日本―公共政策の専門家が、オルテガの大衆論とその背後にある社会哲学に基づき、実証的なフィールドで思想の力を問い直し、「実学」の新たな地平を拓く。
序章 現代文明社会の問題と危機第Ⅰ部 大衆に対峙する哲学1.実学としての社会哲学2.「大衆の反逆」の哲学3.大衆尺度第Ⅱ部 大衆の反逆――現代日本の検証4.「科学的検証」とは何か5.社会を裏切る「大衆」6.議論できない「大衆」7.政府に対する「大衆の反逆」第Ⅲ部 大衆の起源――ヘーゲル、ニーチェ、ハイデガーの哲学8.人間疎外による大衆化9.運命から目を背ける「大衆」10.非本来的な時間を生きる「大衆」第Ⅳ部 大衆社会の処方箋11.大衆社会の中で「社会的秩序」の形成を図る12.「大衆性低減」のための三つの基本方略13.「運命焦点化」方略を通した脱大衆化14.「独立確保」方略を通した脱大衆化15.「活物同期」方略を通した脱大衆化