第1部では、デューイの心理学的倫理学の観点から、衝動、活動、習慣をキーワードとし、デューイがアクティブ・ラーニングをどのように考えたかを検討した。第2部では、大学において取り組まれたアクティブラーニングの実践から、大学の社会貢献における課題と可能性を探る。
第1部 アクティブ・ラーニングの理論と道徳教育
第1章 アクティブ・ラーニングとデューイの人間観
1 衝動と習慣
2 成長の連続的過程と手段の位置
3 人間、社会、コミュニケーション
4 デューイは人間をどう理解したか
第2章 アクティブ・ラーニングとは何か
1 アクティブ・ラーニングが注目されたのはなぜか
2 活動はなぜ学習であるか
3 衝動のアクティブ・ラーニング
4 コミュニケーションのアクティブ・ラーニング
5 アクティブ・ラーニングにおける対話・議論の位置
第3章 アクティブ・ラーニングの難しさと試行錯誤
1 アクティブ・ラーニングの難しさとその克服
2 アクティブ・ラーニングの失敗と試行錯誤
3 アクティブ・ラーニングと人生の転機
4 アクティブ・ラーニングの挫折と仕事への使命感
第4章 アクティブ・ラーニングと現在の活動
1 現在の活動が主張される背景
2 デューイは活動をどう考えたか
3 連続的過程としての現在の活動
4 連続的活動と習慣形成
第5章 アクティブ・ラーニングと習慣形成
1 習慣形成と環境への適応
2 新しい習慣形成と時間の活用
3 よい習慣はいかにして形成されるか
4 習慣形成の基礎――デューイとヒルティとの比較
第6章 価値葛藤の問題解決とアクティブ・ラーニング
1 価値葛藤の場面と問題の所在
2 道徳的判断の難しさと自他の関係
3 価値選択の自由と対話
4 価値選択の自由と責任
5 価値選択とアクティブ・ラーニング
第7章 いじめ・不登校・自殺と人間存在の意義
1 いじめ・不登校・自殺の現状と課題
2 教師は生徒指導にどう対応しているか
3 体罰と教師の使命感
4 校長のリーダーシップと保護者とのコミュニケーション
第8章 生命への畏敬の念と人間の最深の声
1 アクティブ・ラーニングの生き方と希望
2 生命のコミュニケーションと生きる力
3 病気の治療と人間の最深の声
4 生きる力と人間の平等
第9章 議論する道徳授業とその評価
1 評価をめぐる現代の研究動向と課題
2 小グループ内で問題の共有が自由にできるか
3 問いの研究とその再評価
4 一人ひとりの子どもの観察と評価のデータづくり
5 一人ひとりの子どもを知る教師と心の平静
第10章 アクティブ・ラーニングの理論と実践
1 自由、選択、主体的行動
2 試行錯誤と新しい習慣形成
3 他人の善と自分の善
4 いじめ・不登校・自殺と生命の畏敬
5 教員の健康管理と心の平静
第11章 アクティブ・ラーニングの挫折と指導のあり方
1 中学校の生徒が自殺に追い込まれるのはなぜか
2 教師は生徒を理解しようとしているか
3 生徒指導はどうあったらよいか
4 校長と教員とのコミュニケーションの問題
第2部 アクティブ・ラーニングの導入と地域社会への貢献
第1章 デューイと道徳教育
1 衝動、経験、試行錯誤
2 デューイはなぜ成長を「唯一の道徳的目的」と考えたか
3 道徳科のアクティブ・ラーニングと「考え、議論する道徳」の問題点
4 フレンケルの問い方と道徳教育の課題
第2章 アクティブ・ラーニングの道徳教育と大学の授業改善
1 なぜ授業改善が求められるか
2 講義方式からアクティブ・ラーニングへ
3 フレンケルの一〇段階の問い方とその活用
4 「道徳教育の研究」の評価と単位の認定
5 アクティブ・ラーニングの課題と期待
第3章 学校統合とその位置選定の問題
1 来るべき学校統合の問題にどう応えるか
2 学術調査委員会の設立とその活動
3 学術調査委員会の報告書とその理論的基礎
4 報告書の提出と町のその後の対応
5 オルセンの「コミュニティ・スクール」の再評価
第4章 社会教育の再評価と社会教育主事講習会
1 なぜ社会教育は再評価されなければならないか
2 岡山大学における社会教育主事講習会の企画と内容
3 社会教育主事講習の指導と野外活動
4 社会教育主事講習会の回顧と反省
5 社会教育主事講習の成果と受講生の活躍
第5章 地域社会の先人とその再評価
1 郷土の先人とその発掘
2 網島梁川の再評価とその共同研究
3 『網島梁川物語』(マンガ本)と中学生への献本式
4 土井不曇とはどんな人であったか
5 郷土の先人・土居不曇を語る
第6章 管理職のアクティブ・ラーニングと学校経営
1 地域社会との交流と学校経営
2 朝礼の話と学校行事の挨拶
3 保護者の理解を求めて
4 校長のアクティブ・ラーニングと学校経営
5 教員のアクティブ・ラーニングと教育実習
第7章 教員採用試験対策とアクティブ・ラーニングの導入
1 優秀な教員採用の増大に向けて大学教員は何をすべきか
2 教員採用試験対策ゼミナールの開設とその指導
3 問い方と答え方の研究
4 レポートの書き方とその指導
5 現職教員の研修と大学の課題
第8章 アジア諸国の歴訪と教育の現状
1 シンガポール訪問の経緯
2 シンガポールの教育改革とその課題
3 韓国(大邸市)の学校訪問とその成果
4 中国(洛陽市)の学校訪問とその成果
第9章 健康管理とアクティブ・ラーニング
1 ある教員の中途退職は何を考えさせるか
2 西式健康法と私のチャレンジ
3 座禅との出合いとその難しさ
4 中間管理職の疲労とその対策
5 私の入院生活と写経
第10章 校長のリーダーシップと指導体制の確立
1 なぜ「指導死」が起こるか
2 担任はなぜ生徒の自殺を予測することができないか
3 校長は担任、副担任とコミュニケーションを取っているか
4 校長のリーダーシップとは何か
あとがき