混迷の現代に求められる独創的人生観・世界観の第一原理としての無を取り上げ、パスカル、ニーチェ、ハイデガー等を逍遥、批判し西欧哲学の挫折を論証。ついに老子、荘子の無を問い、ベルグソンの実在との共通を論証して東西の思索の共通基盤の確立に導く大著。
第1部 無1 実存としての無1-1.老子の無1-2.荘子の無1-3.ベルクソンの実存と無1-4.ハイデガー『存在と時間』以後における存在と無2 空の根底としての無2-1.空2-2.悟り2-3.ゴーディガ尊者の自殺2-4.仏教の伝統的概念―縁起、諸行無我2-5.諸行無常2-6.諸法無我2-7.ナーガールジュナの空観3 聖書のおける無4 古代ギリシャの無5 パスカルの無5-1.パスカルとヨブ5-2.パスカルの無5-3.パスカルの世界連関認識と縁起6 ニーチェの無6-1.ニーチェにおける「無」の直観6-2.ニーチェの苦難と挫折6-3.ニーチェにおける「神」の直観6-4.ニーチェの超人6-5.キリスト者ニーチェ―キリスト教の間接的伝道者7 ハイデガー『存在と時間』における無7-1.無の直感7-2.現象学的存在論の失敗第2部 愛8 孔子の仁8-1.孔子の無の直感8-2.仁そのもの9 仏教の慈愛9-1.仏陀の慈愛9-2.大乗仏教の発展とキリスト教10 イエス=キリストの愛10-1.エロースの狂乱10-2.長崎の二十六聖人10-3.三浦綾子の実存10-4.イエス=キリストの十字架讃美歌