倫理学の初学者向けのハンディなテキスト。倫理学での諸問題を具体的な生活に引き寄せつつ、平易に明快に解説した。倫理学の基礎の概説にとどまらず自らの頭で考えることができるよう編まれた好著。
はじめに第1章 旧約聖書に描かれた人間1 人間の「創造」2 モーセの登場 3 「十 戒」 第2章 ソクラテスの苦悩1 「倫理」の語源 2 ソクラテスの裁判 3 ソクラテスの「正義」第3章 「個人」と「社会」1 近代的「個人」 2 近代社会と「契約」第4章 近代的社会の道徳原理1 カント 2 功利主義3 徳倫理第5章 科学と哲学 1 「科学」の背景2 「近代科学」の特徴第6章 「事実」と「価値」をめぐる議論1 「事実」から「価値」は導かれない2 「事実」から「価値」は導かれる第7章 相対主義1 科学と相対主義2 道徳と相対主義3 「異文化」は理解できるか第8章 再度「自由」について1 二つの自由2 ドフトエフスキーの「大審問官」3 サルトルの「自由」第9章 「死」の定義と現代社会1 「死」の定義2 臓器移植の問題点3 「私」はどこへ第10章 道徳と法あるいはルールを守るということ1 法と道徳2 約束を「守る」ということ最後に附 論 「分かりやすさ」と「分かりにくさ」の構造1 日常的言語の「特徴」2 「分かること」も「分からないこと」3 対話の論理構造4 日常会話の構造5 結 び