宗教とは何か、神的世界とは何かの解明のキーワードとなる「霊性」を正面から取り上げたティリッヒの考えを道標としつつ、霊性の存在とその意義を明らかにし、そこから宗教の世界を解明しようとする。
第1章 霊性とその働き第1節 語義から1.語義 2.ルター 3.近世第2節 癒し、救い1.病と治癒 2.治癒者イエス第3節 エクスタシー1.その特徴 2.類似の諸現象第4節 神秘主義1.否定道 2.人格的神秘主義第2章 霊性の展開第1節 象徴と霊性1.象徴と啓示―ティリッヒとバルト (a 象徴の一般的な特徴 b 宗教的象徴 c 象徴と啓示 d 象徴の優位性 e 霊性の光に照らされて) 2.象徴と暗号―ティリッヒとヤスパース (a 暗号の特徴 b 象徴と暗号 c 文化的象徴と宗教的象徴と暗号 d 象徴と暗号と霊性)第2節 キリスト論1.象徴的イエス論 (a イエスはキリスト b 組織神学の象徴性 c 新しき存在 d〈キリストとしてのイエス〉における〈新しき存在〉の働き) 2 霊性キリスト論(a 神の子イエス b 神の子の普遍性 c 神の子としての人間)第3節 神の霊と人間の霊性1.霊性. (a 人間の「霊性」 b「神の霊」 c 象徴) 2.霊の現臨の具体化 (a 信仰 b 愛)第4節 三位一体論と霊性1.『組織神学』と三位一体論 2.有限性―父なる神 3.疎外―子なる神 4.両義性―聖霊なる神 5.ヤスパースの批判に対して 6.三位一体と霊性第5節 鈴木大拙の「霊性」1.精神と霊性 2.宗教意識 3.日本的霊性 4.大地性 5.個霊と超個霊 6.自然法爾 7.否定道と霊性第3章 「霊性の宗教」の可能性第1節 霊性の普遍性―ティリッヒと大拙1.語義から 2.人間の霊性と神の霊 3.エクスタシーと自然法爾 4.イエスと親鸞第2節 「霊性の宗教」に向かって1.諸宗教と霊性 2.霊的共同体 3.「霊性の宗教」 (a サクラメントの特徴 b 霊とサクラメント c 霊性の宗教)