東京のジョブカフェに来る若者を中心とする社会調査の中から仕事への意識調査の変容を捉え、またフランスとの比較も加え、多面的に昨今の仕事観を探る。生き方としての仕事との新たな関わり方を模索。
第1章 社会は多次元である―ブルデューの階級社会論を批判しよう
1.偉大であること、悲惨であること
2.オールターナティヴ・セオリー
3.語りとしての再生産
4.ライフスタイルをつくる
5.対立のなかに妥協をさがす
6.多次元の生き方さがしは、まず、言葉で表現すること
7.しごとで自分が承認されることは必要か?
第2章 しごとへのコミットメントのゆらぎ
1.かかわることを求める男―Young Men
*組織にかかわること *しごとへのコミットメントが結婚への前提 *知識は個人で
2.たやすく社会参入する女―Young Women
*男性と同じにかかわるのか *男性よりはやくにコミットメント
を実現するのか *知識は個人だけではなく専門学校やセミナーで
3.会社を続けるのが男か―Car Life Advisers
*会社がキャリアをつくる *男性が多数派である *仕事を変えてもよい *知識は会社と個人の両方で
4.プロフェッショナルの女―Nurses
*資格を生かしてキャリアをつくる *女性が多数派である *継続教育:仕事の知識は病院と個人で
第3章 しごとの関係のラビリンス
1.男の親しい人間関係―Young Men
*自分さがしの人間関係 *ジョブカフェへの期待はカウンセリング
2.女は人間関係にこだわらないか?―Young Women
*自分さがしは男ほど重要ではないか? *ジョブカフェへの期待は情報
3.競争は男の個人主義か?―Car Life Advisers
*個人の業績と信頼との間 *会社グループへの期待
4.技術を女が問い返す―Nurses
*患者との関係とチームワークの重視 *行政への期待 VS 働く条件の改善
第4章 異なるプロフィールの重なり合い
1.回答カテゴリーとグループとを空間に位置づける
2.他者からの承認、言語表現の周辺
3.市場での個人の競争、技術のチームによる適用
4.四つの場所のつくり方
5.異なる文化のレパートリーの顕在化
6.男女の差を若者がのりこえるのか?
第5章 フランス・モデルは日本で取りいれられるのか?―しごとのフレキシビリティについて
1.国民社会のコンテクストにおける「まとまり」
2.フランスは日本より効率を重視しているかもしれない
3.プロフェッション化をめざすフランス―若者、自動車販売、看護師
*若者就業支援 *自動車販売のディーラー *ケア労働の場合