著者が自身の日々の介護体験の中からすくい上げ、そしてレヴィナスの思想を織り込みながら紡ぎ上げたユニークで新鮮な哲学書。身体と意識との関係、私とあなたとの関係を斬新な視点から読み解いた。
序章 「私」とは「身体」である一 「われ思う。ゆえに、われあり」ではない二 「意識」は、自分の条件である「身体」を忘れる三 「意識」は、「身体」に「遅れている」四 「身体」は、「意識の思い上がり」を根底から揺さぶる第一章 「身体」は、「他者からの贈与」である一 「身体」は、自分が出発点(始原)ではない二 「意識」は、「忍耐」を必要とする三 介護者の「身体」は、「やさしさ」として啓示される四 「身体」は、「絶対的過去」を堆積している第二章 「意識」は、「身体」から自立する(思い上がる)一 「意識」は、自分に都合のいい世界を構成する二 競争社会の秘密は、「意識」にある三 被害者意識は、「意識」の典型である四 「意識」とは、「私」が「普遍性」のうちに失われること第三章 「身体」は「あなたのために」動きだす一 「身体」は、「あなたの痛み」に傷つく二 「やさしさ」とは、「身体の可傷性」のこと三 「身体」は、「身代わり」を渇望する四 「身体」は、「隠れる」ことで世界を支える第四章 「責任」は、「身体」からの声である一 「意識」は、「身体」の声を聴取する(「意識」の両義性)二 「責任」は、「身体」が担保する三 「身体の老い」は、「意識」をよび止める四 「言葉」は、「友情」のためにある終章 「あなたのために」「私はここにいます」