学びをささえる出版社

老いから学ぶ哲学

身体の復権
藤本一司(著)
ISBN 978-4-7793-0309-8
A5判
174ページ
2012/01/06 刊行
定価 ¥ 1,800+税

著者が自身の日々の介護体験の中からすくい上げ、そしてレヴィナスの思想を織り込みながら紡ぎ上げたユニークで新鮮な哲学書。身体と意識との関係、私とあなたとの関係を斬新な視点から読み解いた。

目次

序章 「私」とは「身体」である
一 「われ思う。ゆえに、われあり」ではない
二 「意識」は、自分の条件である「身体」を忘れる
三 「意識」は、「身体」に「遅れている」
四 「身体」は、「意識の思い上がり」を根底から揺さぶる

第一章 「身体」は、「他者からの贈与」である
一 「身体」は、自分が出発点(始原)ではない
二 「意識」は、「忍耐」を必要とする
三 介護者の「身体」は、「やさしさ」として啓示される
四 「身体」は、「絶対的過去」を堆積している

第二章 「意識」は、「身体」から自立する(思い上がる)
一 「意識」は、自分に都合のいい世界を構成する
二 競争社会の秘密は、「意識」にある
三 被害者意識は、「意識」の典型である
四 「意識」とは、「私」が「普遍性」のうちに失われること

第三章 「身体」は「あなたのために」動きだす
一 「身体」は、「あなたの痛み」に傷つく
二 「やさしさ」とは、「身体の可傷性」のこと
三 「身体」は、「身代わり」を渇望する
四 「身体」は、「隠れる」ことで世界を支える

第四章 「責任」は、「身体」からの声である
一 「意識」は、「身体」の声を聴取する(「意識」の両義性)
二 「責任」は、「身体」が担保する
三 「身体の老い」は、「意識」をよび止める
四 「言葉」は、「友情」のためにある

終章 「あなたのために」「私はここにいます」