西洋哲学とは何か―カントを中心に、著者の比較思想の礎を成す西洋哲学に関する論考を収録。カントが「実践的なるもの」へと向う道程を精緻にたどりながら、それがいかにハイデッガー、ヤスパース、デューイ、西田幾多郎ら現代思想家の問題意識へとつながってゆくかを明らかにする。
第一部 西洋哲学カントの『人間学』―批判哲学との対比においてカントにおける自然の形而上学 まえがき/カント解釈の問題/哲学の分類と自然の形而上学/成立史的考察/批判の体系化カントにおける自然の形而上学(続) まえがき/第三の可能性(アナロギー)一/第三の可能性(アナロギー)二/『判断力批判』の位置づけ/『純粋理性批判』と『判断力批判』との関係カントにおける自然の形而上学(完)まえがき/認識諸能力について/『判断力批判』における《超感性的なるもの》について/目的論的原理にもとづく自然の形而上学/むすび/附論一カントにおける道徳的主体としての人間の優位/附論二近年のハイデッガーの思想とカントにおける自然の形而上学ヤスパースにおける根本状況と限界状況―Schuldの問題をめぐってプラグマティズム―再評価のためにデューイと新形而上学―とくに西田哲学をめぐって 第二部 比較思想比較思想概説 比較思想とは/比較思想の方法/学説史/現状と展望比較思想と比較文化の間―思想・文化・哲学 学問のあり方/比較思想の学/比較思想の展開自然・文学・哲学 自然と文学/文学と哲学/哲学と自然/比較文化の視座比較思想学の課題―比較思想を超えて西田哲学とヘーゲルヤスパースと比較哲学 比較哲学の深み/比較哲学とイデ―/ヤスパースと仏教/理性の広さ/比較哲学の二つのタイプ直観の諸相―東と西 直観の3つのタイプ/東洋思想における直観/実存と直感/直観の復権