元中学校教諭である著者が、中学教育現場における実践を通じて培った人間関係を基に、非行少年の本音を追求し、学校現場における、より効果的な非行克服の援助法についてまとめた。
第1章 非行の要因――中学校教育現場からの再考察
Ⅰ 対象
1 対象が在籍するA中学校の概要
2 55事例の男女別人数
3 55事例の詳細
4 筆者との関わり
Ⅱ 55事例から見る非行要因
1 家族形態
2 養育態度
3 経済状態
4 学業成績
5 兄弟関係
6 打ち込めるもの(生きがい)
7 友人
Ⅲ 非行化の時期からの検討
第2章 更生の契機――卒業後に行った面接調査から
Ⅰ 対象と方法
1 対象
2 調査方法
3 分析方法
Ⅱ 結果
Ⅲ 事例紹介
Ⅳ 考察
1 契機としての家族
2 契機としての学校
3 契機としての友人
4 更生につながる気づき
5 非行化の時期とトラウマ
6 更生の時期から
7 課題
第3章 学級における非行少年の指導
Ⅰ 事例紹介
1 事例の概要
2 指導の過程
Ⅱ 考察
1 義之の荒れの要因について
2 学級指導について
3 ハーシーの理論の紹介
4 教師と学級集団について
5 学校と家庭について
第4章 クラブ活動における非行少年の指導
Ⅰ 対象と方法
1 対象
2 柔道部の指導方針
Ⅱ 結果
1 中学時代の部活動の効果
2 適応の効果
3 卒業後の部活動の効果
Ⅲ 実践事例
1 入部以前の様子
2 入部――主将の声掛け
3 入部から2月――勇次の家庭事情
4 初めての母親面談
5 2年の3学期―母親の変化
6 3年生
7 卒業後
Ⅳ 考察
第5章 保護者との真の連携を目指して――父親を中心とした回の役割
Ⅰ 健全育成会について
1 当時のA中学校の状況
2 健全育成会発足の契機
3 健全育成会の活動内容
4 健全育成会の特徴
Ⅱ 近年の取り組み
1 事例の概要
2 事象の経過
Ⅲ 考察
1 学校環境の変化と生徒の心の安定
2 地域教育力の向上
3 今後の課題
第6章 学校再生の一例
Ⅰ 当時の状況
1 指導の実態
2 指導の方針
Ⅱ 具体的な実践
1 欲求不満耐性の形成
2 集団所属意識の形成及び成功体験
3 保護者およびび地域社会の協力
4 関係機関との連携
Ⅲ 最後に
第7章 適応指導教室について――かたらい教室から
Ⅰ はじめに
Ⅱ かたらい教室の歴史と10年間の結果
1 かたらい教室の歴史
2 10年間の結果
Ⅲ 近年の取り組み概要
1 コラボレーション
2 スタッフと役割
3 事例の流れ
4 教育的支援(集団適応指導)
5 心理的支援(個別面接)
6 学校との連携
Ⅳ 考察
1 心理的支援と教育的支援の融合について
2 学校との連携も含めた支援の方法
3 「かたらい教室」の支援の特徴
4 最後に
第8章 家庭での居場所を失い非行化した祐介
Ⅰ 対象と方法
1 対象児童
2 家族
3 生育歴と問題行動
4 入室の契機
Ⅱ 援助の経過
1 援助の方針
2 経過
Ⅲ 考察
1 祐介とその変化のプロセス
2 トラウマの視点から
3 今後の課題
第9章 ネグレクトから非行化した武志
Ⅰ 事例の概要
1 対象児童
2 家族
Ⅱ 入室までの経過
Ⅲ 援助の経過
1 指導の方針
2 経過
Ⅲ 考察
1 適応指導教室における環境療法
2 武志とその変化のプロセス
3 集団適応指導の対人関係
4 今後の課題
第10章 いじめ加害をする子どもの更生と心のケア
Ⅰ はじめに
Ⅱ 非行型事例紹介
1 対象生徒と問題行動
2 芳樹の家族構成
3 芳樹の入室経緯
4 指導方針
5 指導過程
Ⅲ 良い子型事例紹介
1 浩一の家族構成
2 いじめ発見の契機
3 いじめの内容