道元の時間論とデカルトの自我論の探求を通して、東洋と西洋の間に横たわる哲学的交錯を明らかにする。著者の長年にわたる比較思想の到達点を示す渾身の作。
第Ⅰ部 道元の時間論1 道元と波多野精一における時間構造2 道元の『正法眼蔵』現成公安冒頭における解釈の比較考察3 道元の「現在」構造における唯識的解明4 道元の「而今」と華厳の「隔法異成」5 道元の言葉「前後ありといへども、前後際断せり」と「即非の論理」6 「四摂事」の倫理的性格第Ⅱ部 デカルトの自我論1 コギトの自性2 コギトは必然で確実か3 コギトの無自性