問題の原因を個人病理に求めるのではなく、コミュニケーション(相互作用)の変化を促して問題の解決・解消を図るブリーフセラピー。日本ブリーフセラピー協会の年報(インタラクショナル・マインド)として、先達の基礎理論に改めて焦点を当てつつ、会員による最先端の基礎研究や事例報告を積極的に発表する。進化するブリーフセラピストへの情報発信を主目的とする。(2016年3月刊行)
〈第1部 ブリーフセラピーの基礎理論〉
第1章 ブリーフセラピーの歴史と概要
1 ブリーフセラピーとは
2 ブリーフセラピーの歴史
3 日本における展開
第2章 ブリーフセラピーの基本哲学
1 ダブル・ディスクリプションモデル
2 事例「おねだり君」の悪循環と良循環
3 MRIの一事例「親子げんか」
4 SFAの一事例「不登校をめぐって」
5 基本的な姿勢
第3章 ブリーフセラピーの背景理論・認識論
1 システム論
2 コミュニケーション理論
3 構成主義、社会構成主義とナラティヴ・アプローチ
第4章 面接の手順
1 問題を定義する
2 目標を設定する
3 解決努力を探り悪循環を描く/例外を探り良循環を描く
4 介入の方針
〈第2部 ブリーフセラピーの技法〉
第5章 コミュニケーション技術
1 コンプリメント
2 リフレーミング
3 スターティング・クエスチョン
4 差異に着目した質問
5 コーピング・クエスチョン
6 ユーティライゼーション
7 ワンダウン・ポジション
8 ユーモア
9 治療的ダブルバインドとパラドックス・アプローチ
10 介入の橋渡し
11 成功の要因をクライエントの努力に帰属する
第6章 こんなクライエントのときはどうする?
1 以前に治療を受けたという人(治療で一度つらい目にあっている人)
2 怒りをあらわす人
3 治療意欲の低い人
〈第3部〉MRIアプローチを学ぶワーク 事例「夫婦げんか」
第7章 Do Different介入の手順
1 Step1 悪循環を描こう
2 Step2 介入案を考えよう
3 Step3 介入提示しよう
4 Step4 介入後を考えよう―終結
〈第4部 SFAを学ぶワーク 事例「夫からの電話」〉
第8章 Do more介入の手順
1 問題の描写
2 Step1 ウェルフォームド・ゴール
3 Step2 例外探し(良循環を描く)
4 Step3 フィードバック
5 クライエントの進歩の評価
第9章 ブラッシュアップのために
1 例外を発見するポイント
2 solution forced?
3 解決構築の仮説
第10章 解決志向エクササイズ
1 リソースを見つけるエクササイズ
2 コンプリメントのエクササイズ Step1