学びをささえる出版社

方法としての国学

江戸後期・近代・戦後
川久保剛(著)・星山京子(著)・ 石川公彌子(著)
ISBN 978-4-7793-0495-8
四六並判
256ページ
2016/04/20 刊行
定価 ¥ 2,300+税

日本人はグローバル化の潮流といかに向き合うべきなのか―
そのヒントを国学に求めた気鋭の若手研究者たちによる新たな日本思想史。

目次

序  章 江戸時代の国学者――「日本」のあるべき姿を追求 (星山京子)
  1 新思潮としての国学
  2 本居宣長の古典研究――「古き良き日本」へのあこがれ
  3 国学の拡大と新たな展開

 第Ⅰ部 江戸のグローバル化と国学 (星山京子)
第 一 章 国学者の西洋研究とナショナル・アイデンティティ
  1 国学者と対外危機
  2 平田篤胤の北方情報収集
  3 両義的なロシア観
  4 ロシアのイメージ表象
  5 国学の多面性と「日本」再発見
第 二 章 国学者をめぐる知のネットワーク
  1 遊学する人々
  2 社交のなかの学び舎――気吹舎
  3 国学塾――「知」の創出・伝播・交流拠点
第 三 章 近江の科学者・国友藤兵衛と国学
  1 科学者の幽冥界研究
  2 科学と「古学」
  3 学術研究としての国学

 第Ⅱ部 近代国学の諸相 (石川公彌子)
第 四 章 柳田國男の思想
  1 「近代国学」と〈弱さ〉
  2 変容する「イエ」
  3 民俗学と「公民」
  4 戦歿と追悼
第 五 章 保田與重郎の思想
  1 日本浪曼派と「青春」
  2 理想の「神代」
  3 祭政一致と農
  4 「イロニー」の行方
第 六 章 折口信夫の思想
  1 〈弱さ〉と文学
  2 「道念」と天皇
  3 神道普遍宗教化論
  4 「まれびと」と親密圏
  5 近代国学と現代

 第Ⅲ部 戦後「国学」精神の一系譜 (川久保 剛)
第 七 章 新京都学派に流れる「国学」の心
  1 戦後日本の「国学」精神
  2 今西錦司による「自然学」の展開
  3 梅棹忠夫による「新国学」の提唱
  4 梅原猛による「日本学」の探究
第 八 章 戦後保守思想に流れる「国学」の心
  1 小林秀雄の認識論
  2 福田恆存の存在論
  3 江藤淳の実践論