理学療法の起源と歴史、根幹をなす思想や倫理観、関連する法や医療制度の背景まで、多角的に網羅した書。本質的な人間理解を基盤とした理学療法のあり方について、人間学の視座から解き明かす。理学療法士を志す方必読の一冊。
序 章 人間学としての理学療法
第1章 理学療法の起源と歴史
1 欧米における理学療法の起源(革命の時代まで)
2 日本における理学療法の起源(江戸時代まで)
3 欧米における理学療法の発展(近代以降)
4 日本における理学療法の発展(近代以降)
5 理学療法のこころ
第2章 理学療法士養成教育の歴史
1 欧米における養成の歴史
2 日本における養成の歴史
3 今後の日本における養成のあり方
第3章 理学療法と関連法規
1 医療行為(法律用語では医行為)としての適法性
2 医療関連法規(医療職種)の構造ー理学療法士及び作業療法士法の位置づけ
3 理学療法士及び作業療法士法の要点
4 理学療法士の名称の使用について
5 理学療法と作業療法の差異
6 関連職種の法律
第4章 リハビリテーションの思想
1 リハビリテーションとは何か
2 理学療法とリハビリテーションの出会い
3 医学的リハビリテーションとは
4 障碍者の歴史
5 障碍者の苦悩と迫害
6 第2次世界大戦後の障碍者の運動
7 戦後の言葉狩りー差別との関係において
8 差別と平等
第5章 理学療法の学問体系と理学療法モデル
1 理学療法の学問体系
2 理学療法モデル
3 理学療法の枠組みモデルー医療倫理学・人間学の視点から
4 推論モデル
5 治療モデルー医学モデルと障碍モデル
第6章 理学療法の実践
1 理学療法の流れ
2 EBPTの実践
3 専門職の権威
4 理学療法士のイメージとモデル
5 ラポートの構築
6 動機づけ
第7章 障碍受容
1 障碍受容とは何か
2 障碍受容のステージ理論
3 障碍受容の再考
4 パーソナル・スペースの侵害
5 希望・創造の重要性
6 死を見つめるこころー死生学
第8章 生きがいと働きがい
1 生きがいとは何か
2 あることと、持つこと
3 先人たちの言葉ーより良く生きるために
4 劣等感がもたらすもの
5 ポジティブ心理学におけるフローの概念
6 マズローの教えー自己実現への道
7 理学療法と生きがい
第9章 日本人の宗教観と文化
1 日本神道と穢れ
2 仏教伝来と神仏習合
3 日本におけるキリスト教
4 言霊信仰
5 現代日本人の信仰と文化
6 寛容の精神
7 理学療法と宗教との関わり
第10章 権利と義務
1 自由(liberty)と権利(rights)
2 日本における自由民権運動
3 義務とは何か
4 日本人の義務の感覚
5 患者の権利
6 患者および障碍者の義務(役割)
7 職業上の倫理
第11章 学ぶということ
1 学ぶということ
2 患者理解のための近現代史
3 学ぶために大切なこと
4 医療従事者としての基本的態度
5 キャリアデザイン(熟達者エキスパートを目指して)
6 日本の組織の特徴と人望
第12章 理学療法と研究
1 臨床理学療法における治療ー症例報告の重要性
2 科学と科学哲学
3 帰納法の問題点とポパーによる克服
4 仮説演繹法
5 説明モデル
6 操作的定義ー何によって測定するのか
7 理学療法に求められる研究
第13章 理学療法士の役割とチーム医療
1 不安の心理と道案内人
2 日本人の病いの感覚と不安
3 チーム医療のなかの理学療法士
第14章 医療制度
1 日本の医療制度の特徴
2 イギリスの医療制度
3 アメリカの医療制度
4 医療を経済から考える
5 日本の医療制度の歴史
6 現在の社会保険制度の姿
7 診療報酬
第15章 理学療法の未来
1 理学療法の職種
2 社会の要請にこたえるためにー理学療法の広がり
3 造り変える力をこれからの理学療法に
4 世界における役割ーWCPTとの関係、JICA
おわりに 心ある医療人になるために
資料集(抜粋)
関連法規(抜粋)
ICIDH国際障害分類
ICF国際生活機能分類