学びをささえる出版社

歎異鈔講話

蜂屋賢喜代 (著)・伊藤益 校訂( )・( )・( )
ISBN 978-4-7793-0557-3
A5判
564ページ
2018/01/23 刊行
定価 ¥ 5,500+税

ーー歎異鈔を近代によみがえらせた幻の名著の復刊ーー

大正末期から昭和中期にかけて活躍した、真宗大谷派の念仏者 蜂屋賢喜代の代表的講話集を、原著が醸し出す独特の空気を保ちつつ旧字体・旧仮名遣いを改め、現代の読者が読みやすい文体で再刊。親鸞思想の本質を説く。

「だいたい、この一節は「善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」、これだけのことを話したいのであります。善人でさえ助けられるのならば、悪人はむろん助けらるる、ということを申したいのが、親鸞聖人のお心であります。ところが、(中略)私の親しくしているある紳士は、この第三節と第九節とは、どうも道理に合わないと思う、理屈にはずれているようであるから、これはおそらく親鸞聖人の誤りではないか、これをいわれたときの聖人の頭は、どうかしていたのではなかろうかと思うと、いわれたことがあります。しかし、私にいわせれば、この節と第九節が、なるほどとわかるようになってこそ、はじめて宗教というものがわかったのだと思います」(「第三節 悪人救済」より抜粋)

目次

第1節 他力救済の精髄
第2節 入信の径路
第3節 悪人救済
第4節 愛の完成
第5節 父母孝養の問題
第6節 聖人の師弟観
第7節 念仏者は自由人なり
第8節 念仏は善に非ず行に非ず
第9節 信仰上の二大疑問
第10節 他力の極致
第11節 誓願に救わるるか 名号に救わるるか
第12節 学問と信仰
第13節 絶対他力信と善悪に対する思念
第14節 懺悔滅罪と祈祷と報謝
第15節 他力教と自力教の相違点
第16節 自然の宗教
第17節 辺地の往生
第18節 信仰と財施
第19節 他力廻向、同国人と異国人、五劫思惟の願、我は世界の中心なり、
 真善美を求めて、念仏の世界、利他愛の顕現