人口減少時代の地域づくりに必要な視点と手法を解説。1960年代以降の社会状況に伴う地域づくりの変化をおさえた上で、オープンアクセスな人口データで地域の未来を見通す方法、対話を育むファシリテーション術、主体形成プロセスの技法など、6つのリテラシーを実例をもとに解説。住民自治組織のイノベーションや都市農村交流など最新事例も。章末のQ&Aも必読。
序 章 地域づくりニューリーダー論
--だれもが地域づくりの仲間となるために
1 地域づくり先発地、「地方」からの教え
2 地域づくりは課題解決より“主体形成”
3 誰もがリーダーになる、あるいはリーダー不要な時代の地域づくり
4 “対話と協働”の視点から読み解く地域づくりの歴史
5 今、これからの地域づくりのリテラシー
--誰もが地域づくりの仲間となるための6つの視点
第1章 未来を見通す
1 「地域をデータでみる」ことの重要性
2 超高齢・定常的人口減少社会とはどのような社会か
3 地域を知るために人口データの見方を知る
4 人の「対流構造」について考える
5 テーマ別に有効な指標のセット例
6 未来を見通す技術--未来を創るのは人である
7 おわりに--人口データを扱うときのコツ
〔もっと知りたい!Q&A ①データ分析〕
Q1 日本全体の人口移動の特徴は?
Q2 「e-Stat」の500mメッシュとは?
Q3 地域の人たちの時間の使い方がわかる統計データはありますか?
第2章 地域資源を捉える
1 地域資源をめぐる近年の動向
2 地域資源としての和紙の特質
3 和紙製造技術の無形文化遺産登録にみる問題点
4 地域のあり方を探るカギとしての地域資源
〔もっと知りたい!Q&A②地域資源〕
Q1 地域資源に欠かせない要素とは?
Q2 空き家も地域資源でしょうか?
Q3 資源の価値を共有するために必要なことは?
Q4 他にも地域資源の事例はありますか?
第3章 プロセスを支える
1 地域づくりは主体形成から始まる
2 住民の主体性を育むための視点
3 地域づくりのプロセスをつくる
〔もっと知りたい!Q&A③地域づくりのプロセス〕
Q1 協働の地域づくりとは?
Q2 若者も参加したくなるには?
Q3 お金がかかりそう……。
第4章 対話と熟議を育む
1 話しあいのモード―対話/熟議という考え方
2 ワークショップとファシリテーション
3 対話/熟議の「準備」における働きかけ
4 対話/熟議の「進行」における働きかけ
5 さらなる対話/熟議に向けて
〔もっと知りたい!Q&A④対話の場づくり〕
Q1 会議のやり方を変えるには?
Q2 字が下手だとファシリテーターはできない?
Q3 熟慮の力を鍛えるには?
第5章 組織のかたちをつくる
1 つぶやきを育む地域づくり
2 地域づくり組織とその特徴(趣味・サークル団体、自治会、“法人化する必要性”が訪れるとき、法人の種類:どれを選択するか)
3 新たな展開へ--誰もが地域経営に参画する地域運営組織
〔もっと知りたい!Q&A⑤組織のかたち〕
Q1 性格の違う組織が持続的に協働していくためには?
Q2 人材育成のプロセスや成果とは?
Q3 「地域限定NPO」とはどういうものですか?
Q4 地域の意見を集約する難しさをどう乗り越えられるでしょうか?
第6章 都市と農村をつなぐ
1 四万十川流域の農村ツーリズム
2 「四万十すみずみツーリズム」の取り組み
3 「すみずみツーリズム」による地域経済効果
4 農村ツーリズムによる地域づくりの方向性
〔もっと知りたい!Q&A⑥都市と農村の交流〕
Q1 四万十すみずみツーリズムのきっかけは?
Q2 ローカルフードシステムのポイントは?
Q3 都市と農村の交流をもっと進めていくには?
Q4 農村ツーリズムのコーディネーターに必要なスキルや経験とは?
(コラム)
1-1 合計特殊出生率と人口置換水準
2-1 中小企業地域資源活用促進法
2-2 地域資源は誰のものか
3-1 住民同士のイノベーションを誘発させる
3-2 コミュニティ・ワークショップ
4-1 熟議民主主義
4-2 コミュニティ・オーガナイザー、コニュニティ・デザイナー
4-3 プログラム・デザインとタイムキープ
5-1 人間の欲求
5-2 こんな運営方法も!:世話人方式のメリット
5-3 複数コミュニティへの所属と健康度
5-4 自治会成立の歴史
5-5 地域住民「限定」のNPO法人
5-6 その法人を選んだワケ
5-7 地域運営を行うための新たな法人制度
6-1 「地域経営体」とは
6-2 農村ツーリズムの課題
6-3 農村ツーリズムの動向
6-4 農村ツーリズムに対する意識調査