学びをささえる出版社

「子ども人間学」という思想と実践

生田 久美子(編著)・安村 清美(編著)
ISBN 978-4-7793-0638-9
A5並判
176ページ
2020/03/30 刊行
定価 ¥ 1,700+税

子どものより良い成長のために、子どもをどのようにとらえるべきか。そして人間が人間と人間らしくかかわるとはどのようなことか。
子どもを「人間」として、思想と実践から多角的にとらえる試み。心理学、教育学、歴史学、保育、舞踊等、学問の領域を超えつつ、既存の学問領域の思想や方法を借りながら、「子どもを人間としてみる」という新たな試みを目指した意欲書。

目次



第1章 子どもを「人間としてみる」(佐伯胖)
 第1節 子どもを「教える対象としてみる」
 第2節 子どもを「実験の対象としてみる」
 第3節 人間研究の原点:人間の「心」をどう扱うか
 第4節 「かかわり」の中で生きる人間
 第5節 学びのドーナツ論

第2章 「子ども人間学」という思想に見る新たな「専門家」像:「技術的合理性」に基づく「専門家」から省察的実践家としての「専門家」へ(生田久美子)
 第1節 「子ども人間学」という思想から見えてくる「専門家」像
 第2節 省察的実践家像を支える論理的根拠
 第3節 「専門家」が有する「省察力」をめぐるさらなる議論
 第4節 「行為の中の省察」とNegative Capability
 第5節 「省察力」を有する実践家である「専門家」とは何か
 第6節 「子ども人間学」という思想から立ち現れる「専門家」像の未来

第3章 西洋教育史に見る子ども観と教育観の変遷:「子ども人間学」への道のり(石橋哲成)
 第1節 「子どもとは何か」は、教育の根本問題
 第2節 西洋の中世にみられる子ども観
 第3節 西洋ルネッサンス期および近世にみられる子ども観
 第4節 西洋の近代にみられる子ども観
 第5節 近代のドイツにみる子ども観とその克服
 第6節 西洋における「子ども人間学」の登場
 第7節 「子ども人間学」のさらなる充実へ

第4章 大人・子ども関係を変える子育て支援の可能性(内藤知美)
 第1節 「子育て支援」誕生の背景
 第2節 子育て支援の内容と変容
 第3節 子育て支援の今後:大人・子ども関係を変える支援システムの構築

第5章 子どもを「人間としてみる」ことから生まれる保育実践:子どもとの対話を通して「保育が変わる」とき(髙嶋景子)
 第1節 保育実践の質の向上が求められる時代に
 第2節 子どもを「人間としてみる」まなざしとは
 第3節 保育者のまなざしが「変わる」とき

第6章 「ダンス」する子どもたち(安村清美)
 第1節 ダンスの原点
 第2節 人が踊るということ:身体運動を超えて
 第3節 子どもたちはどのようなダンスを経験しているか
 第4節 ダンスを踊ること創ること:まとめにかえて

第7章 フィンランドにみる子どもへの視座:ネウボラから若者支援まで(太田由加里)
 第1節 日本とフィンランドにみる子どもへの視座
 第2節 子ども主体のフィンランド独自のプログラム
 第3節 乳幼児期から学童期へのプログラム
 第4節 学童期におけるプログラム
 第5節 フィンランドのユースワークと若者支援
 第6節 フィンランドにおける今後の課題と展望

第8章 人間を「子どもとしてみる」:省察的実践を生きる(犬塚典子)
 第1節 子ども/大人の関係:子どもは大人の父である
 第2節 子ども/大人の区切りを考える
 第3節 省察的実践を生きる