8歳で自殺を図り、薬物中毒で横領罪で二度投獄される。這い上がるように書き続けた小説で漸くベストセラー作家になるものの、ヒトラーの時代の圧力に翻弄される。若い娘たちとの浮気、度重なる入退院、離婚と再婚・・・別れた妻に向けて銃を撃ち、殺人未遂で三度目の獄中生活を余儀なくされる。終戦を迎え、薬物中毒に侵された体に鞭打つようにして、反ヒットラー作品の『誰でも一人で死んでゆく』を書き上げるが、その刊行を見ずに53年の生涯を閉じる。波乱に満ちた生涯を綴る。
序章 決闘 第一章 大当たりの結婚 第二章 運の悪い子供 第三章 達成と転落 第四章 再生と自立 第五章 出版と服役 第六章 結婚と再会 第七章 復活と独立 第八章 成功と逃避 第九章 暗転 第十章 望ましくない作家 第十一章 狼の反攻 第十二章 屈服と消滅 第十三章 娯楽小説と回想録 第十四章 離婚と再婚 第十五章 最後の仕事、最後の希望 終章 残された者たち あとがき注ハンス・ファラダ主要作品主要参考文献主要人名索引